ずっとフィリピンで暮らすとは?

長らくぶりのブログ再開。このままここで続けようかどうか?

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底なしの汚職3

 「虚構の民主主義ーフィリピン大統領選(下)」(2010年4月25日 毎日新聞朝刊国際面)は、軍が選挙の鍵を握るとする予測を紹介している。
 
 アロヨ氏は、自らの政権基盤の強化に軍関係者を厚遇してきた。しかし、夫のマイク氏に忠誠を誓う将校の昇進、年功序列の慣例を破るなど、軍内部はアロヨ支持と反アロヨに分裂しているという。
 最新の世論調査では、アロヨ氏の支持率は86年以降の歴代大統領最低の16%に落ち込み、軍の最高司令官である大統領が国民に信頼されていないことが一番の問題だと、若手将校は不満に語る。
 それでも、アロヨ氏は今回の選挙後も権力に居座る布石を打っているという。特に初導入される電子投票が機能せず、選挙が無効になりうることに注意が注がれる。憲法には、無効が原因で大統領が選出されない場合の規定がなく、アロヨ氏が暫定大統領としてとどまる可能性もあるという。
 アロヨ氏が大統領として居座った場合、ピープルパワー3が起きると予測される。その鍵を握るのが若手将校だという。

 アロヨ氏が政権の座から降りるか降りないにせよ、選挙の混乱が予想される。軍の関与の仕方が注目される。

底なしの汚職2

 前回紹介した毎日新聞朝刊国際面掲載の「虚構の民主主義ーフィリピン大統領選(上)」という特集は、(中)、(下)と続く。(中)(2010年4月24日)では、「命懸けの出稼ぎ」という見出しで、リスクを圧してまでイラクに職を求める出稼ぎ者の事情と国内産業・政治問題の関係が取り上げられている。以下、かいつまんで紹介したい。

 マニラ近郊の農村の一角にコンクリート造りの豪邸「出稼ぎ御殿」が十数軒立ち並ぶ。これらは戦時下のイラクやアフガニスタンへの出稼者の「命の代償」だという。
 戦時下のイラクへのある出稼ぎ者は、国内の約4倍に相当する1500ドルの月給をアメリカの民間軍事会社から手にした。危険と隣り合わせで、いくつもの事故に遭遇したが高給が魅力だった。治安が悪化するほど給料が上がり、月給は8000ドルに達した。
 「海外出稼ぎ者はヒーローだ」とアロヨ大統領は絶賛する。2008年末時点でフィリピン人海外出稼ぎ者は362万人、送金額は164億ドルとGDPの1割を占める。アロヨ政権下で倍増した。一方でフィリピン国内の失業率は7%以上を推移し、ASEAN平均のほぼ倍である。これらは、出稼ぎ労働者が「政府にとって国内投資をせずに簡単に外貨を手に入れる手段」であり、「逆に国内の産業構造と政治システムの欠陥を証明している」。しかし、政府はこうした現状を放置したままである。
 2004年7月にはフィリピン人運転手が誘拐され、フィリピン政府はイラクへの出稼ぎを禁止した。しかし、国内にいても職がなくイラク行きは今なお解禁が期待されている。
 
 以上、国内事情への期待感が大きく薄れていることが伺える。金になる出稼ぎ者をヒーローと持ち上げ、国内事情の欠陥が増幅していく。アロヨ政権の無策あるいは策というものがあればそれが機能しなかった結果ではあるが、一方で誰が大統領になるかで国内事情が良くも悪くも、悪い方に陥りがちだが変化することをあらためてよく示してくれた。よりまともな大統領(首相)・政権選び、ただどこの国でもたいてい難しい。

フィリピン行き

フィリピン行きのチケットを予約した。仕事のことより、空いた時間に何をしようかとそっちに気が向いてしまう。
 とりあえず、マニラでやれそうなこと。
①フレディー・アギラのライブに行けそう。カフェ・ハヴァナにも行きたい。
②いいマッサージを受けたい。体がこちこちの状態なので、体をばきばきいわせてくれるような強いマッサージを受けられる店がいい。
③タガログ映画を見る。
 こんなところか。いつもどおりの発想だ。何か目新しいことはないか、これから探してみよう。一時の解放に過ぎないが、そのときくらいすこぶるハッピーでいたい。

底なしの汚職

今日の毎日新聞朝刊国際面の紙面の4分の1を割いて、「虚構の民主主義ーフィリピン大統領選(上)」という特集が組まれている。これまでフィリピンに関わってきて、しばしば脱力感に陥ってしまうフィリピンの汚職の根深さをよく捉えた記事だと思うので、簡単に要約して紹介したい。詳しくは、直接記事にあたってほしい。

 フィリピンは86年のピープルパワー以来、東南アジアで最も民主化を進めた。しかし、汚職ははびこり、貧困も解決されず、真の民主主義とは程遠い「虚構の民主主義」国家であるという。
 例えば、民事訴訟や刑事事件は裁判長に金を渡せば勝訴するという。金を渡した弁護士は、裁判長から判決文の代筆を頼まれたという。金がある者がこの国では勝つという。
 世界各国の汚職状況を管理している国際NGOは、フィリピンの2009年度の「清潔度」を180カ国中139位と評定した。アロヨ大統領が2001年に就任した際は65位であり、大きく後退している。今やインドネシアやベトナムにも清潔度が劣るという。
 アロヨ政権の腐敗は、特に夫のマイク・アロヨ氏の関与が取りざたされている。政府ブロードバンド網構築事業を巡る疑惑にもマイク氏の関与があり、事業費の20%が賄賂に回るという証言がある。フィリピンで道路建設の受注を巡る談合に関わったとされる日本の土木業者は、マイク氏に金を渡さないと仕事が取れないと何度も聞いたという。この業者は、結局別の政治家に金を渡したが、金をむしり取られるだけの結果となり、数年でフィリピンでの事業から撤退したという。
 不正告発者が何者かに殺害されるケースも後を絶たない。大統領周辺の肥料納入疑惑を告発した女性記者や農務省職員も射殺されたという。議会で証言した政治家も空港で拉致され、死を覚悟したという。
 アロヨ政権関係者は、アロヨ氏は2004年の選挙で票を操作して就任したため、批判を抑えるため、権力基盤を固める必要があったと指摘する。そのためには、金が必要で、結果として汚職が広がったという。「金による独裁だ」と記事は結ぶ。

 以上、記事はフィリピンの「底なしの汚職」を問題点として挙げている。「汚職はフィリピンの文化」としばしば言われる。ネポティズム(身びいき主義)と金も大きく影響していることがこの記事でも示された。誰に取り入るかで、生活が大きく左右される。町役場などでも、町長が変わると、末端の人間まですべて入れ替わることがあるという。フィリピンの選挙活動が熱くなるゆえんである。ところで、記事内の汚職度の順位変化を見ると、エラップ政権下の方が汚職が進行していなかったようにも受け取れる(そのエラップも投獄されたものの、来月の大統領選の候補者である)。ある役人は、以前私に彼の福祉事業構想を説明し、事業費の10%は自分が受け取るべきものだと主張した。私が質すと、「10%なら健全なレベルだ」と反論された。賄賂や蓄財は当然の報酬なのか、程度の差に期待するしかないのであろうか。その「程度」を人びとは、後になってしるしかない。分かっているけど、仕方がないことなのだろうか。来月の大統領選に候補者は何を目論み、有権者はどういう選択を取るのだろうか。候補者は権力、有権者はそのおこぼれをどれだけ拾うことができるかに関心があるのかもしれないが、そうした中で有権者がいかに賢明な選択をするのだろうか注視したい。
フィリピンで何が起こっているか、手軽におおよその情報を知る手段として「フィリピン・インサイド・ニュース」は随分役に立った。
 これは、メーリングリストでフィリピンの主要な新聞のヘッドラインとその簡単な要約を送ってくれる非常に奇特な情報媒体であった。そのHPを見ると、2009年度内でメーリングリストを休刊にしたという(どうりで届かなくなったわけだ)。HPには、フィリピンの基本情報が保持されていて、それ自体役に立つものである。
 なぜこのことを取り上げたかと言えば、このところフィリピン国内で起こっていることがさっぱり分からなくなったからだ。チャットなどでフィリピンの友人と話していて、「えっ、そんなことが起きているの」という具合である。
 以前なら、フィリピン情報にアンテナを張り、現地で起こっていることを大体知ったつもりでいたが、やはり「フィリピン・インサイド・ニュース」からの情報は大きな部分を占めていた。
 「フィリピン・インサイド・ニュース」は有り難い存在だったが、自分で情報を一々調べるのが随分億劫になってしまった。このようにかいつまんで簡単にフィリピンの現地情報を知ることができる情報源が他にないものか、それくらいは頑張ってこれから調べてみようと思う。
 

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